喰らえ、メテオストライク!

隕石

 その知らせは、福寿録様が消えてから数分後に訪れた。

『い、隕石の軌道に変化がありますっ!』

「え?」

 当然、俺とエリーザベト姉妹はこれに反応した。

 大慌てに意識を向けた先、フロア中央のディスプレイに映された隕石の軌道。つい先程までは地球を逸れる形で弧を描いていた一本の線。これが、何故だろう、今は直撃するよう形を変化させていた。

「お、おいっ、ちょっと、マジかよっ……」

『駄目ですっ! 再計算しても軌道は変わりませんっ!』

 つい今し方までお祭り騒ぎだった画面の向こう側も、打って変わって絶望的。

 ああだこうだと、がらんどうになったフロアに声が響く。

「まさか、幸せが潰えたから、それで……」

「いやいやいや! ちょっと待てよっ!? どんだけ不幸なんだ地球はっ!」

「せ、せっかく、頑張ってくれたのに、なぁー……」

 愕然とした様子で膝を床に落とすエリーザベト姉。妹さんも今回は流石に堪えた様子で、表情を失い呆然としている。

 画面の向こう側のオペレータにしても、それまでの笑顔が嘘のよう。顔色は青白く染まり、完全に凍り付いていた。

 俺だって、きっと同じだろう。

「なんでだよ……」

 もうフロアには、俺と姉妹しか残っていなかった。